第4回目は朝日根の集落[埼玉県東秩父村]
東秩父村に大霧山という山がある。その南東にある同じような高さの堂平山という山から大霧山を眺めると、山の中腹に集落がみえる。ここを60年前に「絵のような山村」と書いた紀行作家がいた。その文章に導かれてその山村へ向かってみた。(清野 明)
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※地名皆谷(かいや)の由来(朝日根八幡神社由来から)
南方に聳える笠山(837㍍)をはじめとする高い山々に四方を囲まれているため、日の短い冬などは太陽が高くならないと中々村に光が差し込まない。皆谷と云う村名は、このような地形から名付けられたものであろう・・・ゆえに、冬以外はいいところ、であるらしい。
天界に咲く花に囲まれたお墓
過去ではなく現在の村だった
牧場を作るために山の木を切った結果が、水田の消滅に
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Googleアースは埋め込めないが・・・
朝日根の獅子舞
朝日根の獅子舞は、毎年11月に朝日根八幡神社奉納される獅子舞です。通称「朝日根のあばれ獅子」と呼ばれるほどの荒々しく迫力ある獅子舞。獅子舞の流儀は「鎌形流ささら」です。かつて当地区に悪病が流行した時に、病気平癒を祈願して獅子舞を奉納するようになったと言われています。
大頭・中獅子・雌獅子の三頭の獅子と、ささら2名、笛型で構成される獅子舞です。
舞は12舞(12曲)からなる獅子舞には、地元の子供達も参加します。
出典:祭りの日 朝日根の獅子舞
朝日根の緑色岩類とパンペリー石
鉱物名【パンペリー石】 産地【埼玉県秩父郡東秩父村朝日根】 出典:北海道立理科教育センター
現在の村
埼玉県の神社より
八幡神社 はちまんじんじゃ東秩父村
鎮座地 東秩父村皆谷1311
電話番号 0493-82-1059 宮司宅
祭神 品陀和気命(応神天皇)
(ほんだわけのみこと(おうじんてんのう))
お祭り 元旦祭(元旦)、祈年祭(3月中旬の日曜日)、例大祭(11月3日)、新嘗祭(11月下旬の日曜日)
当社の鎮座する皆谷は、南方に聳える笠山(837㍍)をはじめとする高い山々に四方を囲まれているため、日の短い冬などは太陽が高くならないと中々村に光が差し込まない。皆谷と云う村名は、このような地形から名付けられたものであろう。
口碑によると、当社は初め、「マキノウチ」と呼ばれる家の氏神であったが、後に村の鎮守になったと伝えられる。マキノウチとは「巻の家」の意味で、ほかの土地から巻物と八幡様の神像を携えて当地に移住したとの伝えから、このような屋号で呼ばれるようになったと云う。
『新編武蔵風土記稿』には、「小名牧野内にあり、本山修験、明王院配下、金竜房持、除地七畝、社頭老杉茂生す、神体白幣、本地弥陀木の立像、文和二年(1353)の勧請にて、村の総鎮守とす、例祭八月十五日又は九月十五日、当村明王院当時支配せり」と載せる。
明治3年(1870)に村社となり、現在も本殿(平成13年村指定有形文化財彫刻)には白幣を祀り、十一面観音像を安置している。 例大祭当日には、十二庭からなる「朝日根の獅子舞」(昭和56年村指定無形民俗文化財) が奉納される
2019年11月25日(月) 埼玉新聞より
9月13日、秩父市の農場で飼育豚が豚コレラ(CSF)に感染、753頭が殺処分され、農場の堆肥などの「残物」が、東秩父村にある県秩父高原牧場の一角に埋却処理したことについて、県は24日、村保健センターで住民説明会を開いた。住民からは「埋めた物がいつ出てくるか不安」などの声が上がっていた。
住民によると、9月15日、役場から「県から豚コレラの残物を牧場に埋めた」との連絡があったが、「事前通告もなく突然で、詳細を明らかにしてほしい」と住民説明会を要望。この日は9月22日の説明会に続いて2回目で、県幹部らが出席して説明した。
県によると、埋却処理したのは「農場の豚の堆肥や飼料、500人の作業員が着た防護服や長靴、ゴーグルなどで、フレコンバッグ252個を埋めた」と説明。
埋却地が東秩父になった理由については「当初は秩父の農場内に埋める予定だったが水道菅が出てきた。周辺で探したがなかったため、県有地の牧場になった」という。
住民からは「埋めた下方には水源があり、生活水として使っている家もあり、汚染されないか心配だ」「周辺は土砂崩れが起きやすい不安定な場所、なぜ埋めたのか」「掘り起こしてほかの場所に移動できないか」などの質問や要望が出た。
県側は「事前の説明ができなかったのは反省している」と述べたが、掘り起こし、移転は「考えていない」、水源については「定期的にモニタリングをして対応したい」などと説明した。
住民の一人は「(期待したが)納得できる内容ではなかった。何が埋まっているのか。記録写真もないというので、(疑問は)拭えなかったし、埋めた物がいつ出てくるか不安」と話した。